隣の芝生は本当に青いのでしょうか？

隣の芝生は青いというけれど
本当にそうなんでしょうか？
他人のものは良く見えるのはなぜ？
本当に良いのでしょうか。

隣の芝生は青いという言葉があります。
何でも他人のものはよく見えたりするものです。

でも実際はどうなんでしょうか？
こんな話を聞きました。

30代前半の小悪魔的なSちゃん。
友人の彼を好きになってしまい、奪略してしまいました。

なぜ好きになったかというと、
彼が彼女（友人）に接していた態度に惹かれたそうです。

とても優しくて、思い遣りがあり、
こんな人と付き合ったら自分も幸せになれると思ったそうです。

その念願が叶ったのに浮かない顔をしていました。

付き合い始めは、
毎日が楽しくて本当に幸せに想えたそうです。

しかし、付き合っていくうちに
「以前の方がもっと優しかった」と感じるようになったのです。

Sちゃんは「私には優しくないよね…前カノには、とても優しくしていたのに…」と
彼に嫌味をいうようになったのです。

彼は「俺は別に何も変わらない。Sに冷たくしたこともない」といったのですが、
Sちゃんは「絶対に前カノの方のが優しく接していた」と
彼に文句をぶちまけて喧嘩になってばかりいたそうです。

彼は、それに耐えきれずに
「もう勝手にしろ」とSちゃんから去っていきました。

Sちゃんは、友人と付き合っていた頃の彼の方が絶対に優しかった。
付き合うんじゃなかったと泣いていました。

友人の彼を奪略しといて、それはないですよね。

Sちゃんには見えていないことがあります。
彼女（友人）だから彼は優しかった。
そうなるようにお互いに努力してきているのです。

どちらかが、求めてばかりいては愛は育ちません。
お互いが努力するからこそ優しさや愛が生まれるのです。

ただSちゃんは、隣の芝生が青く見えてしまったのです。

それに彼は、Sちゃんに優しかったと思います。
しかし、以前Sちゃんが感じた前カノへの優しさを
美化し過ぎてしまった部分があるから混乱してしまった。

実際は、前カノと変わらない、
それ以上の優しさで彼はSちゃんに接していたかもしれません。

隣の芝生が青く見え過ぎてしまった結果、
Sちゃんは本当の優しさに気付けなくなったしまった。

ないものねだりの恋になってしまったのでしょう。

よく優しい男性を見て、「いいな」と思いますよね。
でも、今の環境すべてが彼を創りあげているのです。
その時に付き合っている彼女だから魅力的になったのです。

例えば、その彼が他の女性と付き合ったとしたら
もっと優しい男性になるかもしれないし、
逆に冷たくなるかもしれません。

どうなるかは、本人達の努力次第です。

今の環境が彼を創りあげているのです。
ですから環境が変われば、彼も変わることはあります。

隣の芝生は青いのではありません。
そう見えるだけなのです。

隣の芝生が青いからとその芝生を奪っても
きちんと育てなければ、枯れてしまいます。

恋愛も同じです。
求めてばかりいても育ちません。

隣の芝生が青いなと思ったら
求めてばかりいることに気付きましょう。